分かたれたココロ


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“う〜ん、ここは?私は…”
誰もいない海岸で人にはみえぬ少女は1日ぶりに目覚めた。

自らが気絶する前の記憶を辿っていくと

「3分で戻ります。もし戻らなければ私達2人を見捨ててここから待避してくださいね」
……
「芹香姉さん大丈夫?」
………
「舞!!!!」


”そうだ・・闇の人格が邪魔な自分が私を追い出してここに飛ばされたんだ。”
”思考の整理がついた少女は辺りを見まわしたが誰もいない。”
”憑依を出来そうな人がいればいいが自分の弱い霊力では生きている人には”
”とても無理だ。”

”私のまた別のココロは、未だ行方知れず、”
”見つけられれば闇の人格を止めることもできるがどうすれば良いのだろう?”


思い悩む中何処からか声が聞こえる。

「な……」
……
「んぐっ!? ぐっっっ……」
………

“ああ・・ 私がこうしてる間にも、誰かが傷つけあっている、”
もう傷付け合うのは止めて!!!”

祈るように叫んだ少女の体から小さな光が解き放たれた次の時、
少女の足元にあった潜水艦ELPODはドッグから姿を消し島の近くで漂っていた。

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