拾い物


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柳川祐也(098)は海岸にいた。
海沿いに歩いて島を詳しく知る為である。
左回りに島の北から、南へ6時間ほど歩いてきた。

「南北は8.5kmといった所か。東西は・・・14km。」

柳川は歩行してきた道のりを綿密に計算して大きさを計った。
計算しながら海岸を歩いていると、明らかに流れ着いた物とは違う物を発見した。
綾香が放置した小型爆導索である。

「どこかの馬鹿が忘れて置いていったのか?まあいい、貰っておくか。」

柳川は小型爆導索を自分のバッグに詰めた。
力が制御されているとはいえ、柳川にとってはたいして苦にならない重量だった。

「あのロボットから奪ったリモコン爆弾といい、本当にツイている。」

セリオのバッグの中身はリモコン式C4プラスチック爆弾(1ダース)であった。

「後は潜伏拠点が必要だな。集落でも探すか。」

柳川は再び海岸を歩き出した。
周りの空がが明るくなり始めていた。

【小型爆導索・柳川の手により回収】
【残り 84人】

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