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それは…現実……


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既に誰もいない、住宅街の中の一つの民家……

そのある一室で深山雪見は塞ぎこんでいた。
「みさき……澪ちゃん……」
その声に二人、笑いかけてくれることはもう2度とない。……嘘よ……悪い冗談でしょ!?
みさき……澪ちゃん……!

雪見はその放送を聞いたとき、狂いそうに取り乱しながら、あてもなく駆け出していた。
そのとき、すでに狂気にとり憑かれた人間に会わなかったのは幸い。
…もしかしたらそれは不幸だったのかもしれない。

(みさきなら…きっとここにいる!!)
そんなとき見つけたひとつの学校。
母校と比べてもそれほど造りの違いない場所。

いい風が吹いていた。みさきの好きそうな風。
「みさ……き……」
そこで目にしたもの、それは……

それからどうなったかは覚えてない。
誰かを殺した…もしかしたらもう私は殺されたのかもしれない。
そんな混濁した精神状態のまま手に握られたものを見る。
コルトマシンガン。
予備のマガジンは5つあった。

(私は多分ここで死ぬんだろう。)
色を失った瞳でその銃をみやる。
(だけど、みさき、あなたの敵だけは……絶対許さない……!!)
絶望の中で唯一雪見が出せた結論はそれだけだった。

もうすぐまたみさきに会える。
だけど、やらなきゃならないことがあるから。

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