デジャヴ?
「さてもう暗くなったことだし、この辺で休む?」
沢渡真琴はつい先ほど同伴者となったばかりの椎名繭にたずねた。
「みゅ!」 
おそらく肯定しただろうと思われる返事が返ってくる。
返事を聞き真琴は地面に座り込む。 
それに習い繭も座り込む。 
「あ、ところでカバンの中には何が入ってたの?私は見ての通りパチンコだけど」
「みゅ♪」 
と言って、繭はカバンを差し出した。 
「どれどれ、なんかすごいのが入ってたらいいんだけどね」
カバンを探りながら一個ずつ物を出していく。 
「え〜と、爆竹、ねずみ花火、ロケット花火(笛付き)……
 あ、なんかちょっと大き目のもあった!なんだろ?
 ………バルサン、なんかどっかで見たことあるようなものばっかり…」
「みゅ〜」 
どうやら繭は喜んでいるようだった。 
「ほかのみんなはどんなのもらってるんだろう?
 変な金髪の人も祐一も水鉄砲みたいなの持ってたから、みんなこんなものなのかなぁ?」
確かに真琴が今まで出会った人間と二人の荷物を見る限りとても殺し合いができるものではなかった。
しかしこの島には強力な武器を持った殺人鬼が確実に潜んでいた。そして夜はふけていく。