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取れない仮面


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月代と蝉丸は格闘していた。
…人と…ではない。
月代の顔に吸い付いて取れない仮面とだ。
二人は月代が見つけたあの水源地に戻っていた。

「(・∀・)水…つけてもはがれないよ?」
「…この面は、のりの類で貼り付いているわけではない様だな」
「(・∀・)…ど、どういうこと?」
恐る恐る月代が尋ねる。
「何かの呪いか…あるいは呪術の類か」
「(・∀・)の、呪い?!それじゃあ、もう一生取れないってこと?!」
「……」
蝉丸は何も言わない。いや、何も言えなかった。

月代を見つけたのは良かった。
だが月代の顔にくっついて離れないお面が曲者だった。
無理に取ろうとすれば月代は痛がる。だいたいお面の構造自体良く分からない。
水をつければ取れるだろうという発想も蝉丸が少年時代に一升瓶の口に指を突っ込んで抜けなかった時、
きよみが水を指と瓶の間に注ぎ、それでようやく抜けたことを思い出しての事だった。

「(・∀・)ええ〜〜〜〜っ?!やだやだ!!こんな顔じゃ、もうお嫁に行けないよぉ!!」
蝉丸に泣きつく月代、蝉丸は困惑していた。
蝉丸は月代を励まそうとしたようだがとんでもない言葉が飛び出してしまった。
「もし、一生その面が取れなかったら…俺が月代を嫁にもらってやる。だからもう泣くな」
「(・∀・)…えっ?ホント?」
蝉丸はそっぽを向く。今頃自分の言った言葉の重大さに気付いたようだ。
「(・∀・)ヘヘヘ…だったらこのまま取れなくても…いいかな」
「そういう意味で言ったのではない、必ずその面を取ってやると言う意味で言ったのだ」
ようやくフォローの言葉が出てきた、だが時すでに遅し。
「(・∀・)でも蝉丸の実家って何処だっけ?う〜ん、婿養子じゃダメかな?ねぇ、蝉丸〜」
「……」

その後、延々と月代の話が夢見る乙女状態だったのは言うまでもない。

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