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保健室の衝撃


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こんばんわ七瀬です。
…って、なんだアンタなの。さっきも挨拶したわよね?

とりあえず、アタシ達がガッコに閉じ込められて苦労する前の話を続けるわよ。
最近すっかり脇役になっちゃって寂しい限りだけど、やっぱり一筋縄では行か
なくって苦労したんだから、心して聞くのよ。


七瀬は暗い廊下を転がるように保健室まで走った。
初音はどうなっただろう、なんで電気つかないの、イジケ女ウザいわね、
そして里村茜は-----何を考えて発砲したんだろう?
(最近折原のバカみたいのとしか話してないから、あーいう頭良さそうな娘の
 考える事はよく解んないわ…)
我ながらバカが伝染ったみたいで情けなくなってくる。
(おっと)
一階の端のほう、階段脇に保健室はあった。
悲嘆に暮れて目的地を見逃しそうになっていた。

「な、な、なな七瀬お姉ちゃん!」
「うっわ!」
初音ちゃんが飛び出してきた。
危うく反射的にハタきそうになるが、鉄パイプでハタくのは洒落にならないので
散弾銃で…じゃなくって!素早く抱きとめる。
「なにが-----」
あったの?と尋ねようとする七瀬を抑えて初音は保険室内を指し示す。
「あ、ああ、あれ!」

そこには、布団を被った血塗れの死体がいらっしゃった。

ギャーーーーーーーーー!!

悲鳴が木霊する。
あまり、乙女っぽくはなかった。


踊り場で二人のメイドが立ち止まる。
二人の妹、初音の声が聞こえたような気がしたのだが盛大な悲鳴で掻き消されて
しまっていた。
「「?」」
互いに首を傾げ、そして考えても無意味な事を同時に悟り、頷き合い再び駆け
降りる。さすがに息が合っているのか無駄のない素早い行動だった。
1階に降り立ち曲がってすぐ、保健室の扉を開けて踏み込む。

「せいッ!」
「なんの!」
鋭い気合いと共に振り下ろされる鉄パイプを、梓がモップの柄で流し返した柄を
腹部へ突き込む、同時に千鶴が更に内側にステップを踏んで爪で切り裂-----
「お姉ちゃん!」
制止したのは、初音の声だからだったろう。
完全に鉄パイプを振り下ろした状態で頚動脈から1cmのところに鉄の爪。
左脇10cmのところにはモップの柄。
ここまでくると、悲鳴すら出ない。

七瀬は非常に不本意な形で、防弾戦闘メイドさん二体、もとい初音の姉さん二名
に遭遇したのである。

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