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監視外の出来事


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ジャーーーー
ジャブジャブ

「ふぅ…」
 千鶴はメイド服のスカートを脱ぎ、トイレの流しでそれを洗っていた。
「うう…」
 こめかみに指をあて、うめいてみる。
 フェイントだった。
 予測不可能だった。
 かわす術がなかった。
 しっかりと握られていたのだから。
 つい目の前にある布で受け止めてしまった。
 多分そんなところ。
ジャブジャブ
 なんだか情けなくなってきた。

・・「う〜。できないよ〜」
・・「千鶴姉、どうする?」
・・「仕方ないわね」
・・ 千鶴の指があゆの口の中に入れられる。
・・ぐりぐり
・・「うひゃにゃ〜」
・・ぐりぐり
・・「うにょにゃ〜」
・・ぐりぐり
・・「うぐにゅ〜」
・・「千鶴姉〜。まだぁ?」
・・「…。仕方ないわね。保健室で胃洗浄の薬でも探してもう一度…」
・・「わっわっ、うぐぅ」
・・ぎゅっ
・・「ぎゅ?」
・・千鶴のスカートを風呂敷のように広げるあゆの手。
・・(まさか…)
・・「ちょ、出すなら地面に…」
・・『あ』
・・流石姉妹。ハモった。

(あああ…思い出しただけで!!)
 スカートが雑巾のようにきつく絞られる。
 とりあえず死者の体で爆弾を体外に出す実験をした。爆発は起こらなかった。
 自分が率先して吐き出した。爆発は起こらなかった。
 そして二人の爆弾も体外に出せたわけだから、(放送まで確証は持てないものの)おそらく相打ちで死亡したと思われただろう。
 これからは隠密行動ができるかもしれない。
 しかしその代償にこれとは…。実害が少ないだけにかなり頭に来る。
「ち…千鶴姉…」
 千鶴の背後から梓の声。
「そんな怒らなくてもさ〜」
「んふふふふ。そうよね〜。仕方ないわよね〜」
 顔は笑っている。にこやかだ。でも圧力が違う…。
「わたしの心の平穏のために! 殴られて! 梓!」
「なんで!?」
ボカ!
「なんでアタシが殴られなくちゃいけないんだよ!!」
バキャ!!

二人の乱闘が続く…。

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