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戦友との再会 〜蝉丸〜


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「月代、大丈夫か?」
蝉丸は心配そうに月代の顔をのぞきこんだ。
「(;´д`)ん…蝉丸たん…ハァハァ」
月代は異常なほど息が荒かった…
「(まさか、仙命樹の催淫効果か!?)」
とも蝉丸は考えたが、よくよく考えてみれば、自分の血など月代には一滴もついていない。
「月代、どうしたのだ?熱でもあるのか?」
月代の首筋に触れてみる、脈は正常だ。熱もない。…あえて言うなら言動が異常だった。
「(;´д`)ハァハァ…蝉丸たんが私のウナジを…も、萌えーーーー!!」
「モエ?」
意味不明なことを口走りながら月代はすっくと立ち上がった。
「(もしや、この仮面が月代を操っているのか?だとしたら何とかせねば…)」
蝉丸は月代…いや、仮面に詰め寄った。
「仮面、いますぐ月代を操るのをやめろ!」
月代の肩を抱き、蝉丸は言い放った。凡人ならすくみ上がってしまうほどの迫力だ。
「(;´д`)何を言ってるの?私は月代だよ?このお面は私の正直な欲望をさらけだしてるだけなんだよ。
 それにしても、怒る蝉丸も、も、萌えーーーー!!」
「む」
手の打ちようが無かった。月代は操られてなどいない…そればかりか、己の欲望…つまり正直な気持ちを出しているだけだったのだ。
「(;´д`)ここから無事に出れたら蝉丸たんと結婚…したい…結婚…ハァハァ」
「………」
「(;´д`)結婚したら…新婚旅行…どこに行こうかな…ハァハァ」
「………」
「(;´д`)子供は何人がいいかな?2人?3人?…蝉丸たんて、ヤパーリ激しいのかな?ハァハァ」

遠くから足音が聞こえた。足音の数は…2人。
「…月代、誰か来るぞ」
「(;´д`)え?」
ガサガサッ!
月代を抱えた蝉丸はすぐさま近くの茂みに隠れた。
しばらくすると何かをしゃべりながら男女が歩いてきた。一人は見覚えのある顔だった。
「(ついに来たか、奴とは出会いたくなかったが…何とも奇怪ないでたちだな…)」
――――――御堂!(と、猫と毛玉と白ヘビと鳥類)
もう一人は分からない。17〜8歳ほどの若い女だ。
「(あの女…御堂に殺されずにここまで…一体何者だ)」
二人の会話が聞こえる。
「高槻…ろされた…、ゲーム…楽し…爆弾は爆発し…だ…吐き…ても…爆発しない…敵は…発信機と生死判…置…忘れ…バカだ…。
 あいつら…勘違いで…死んだこ…思いこんで…いる…吐き出せ…死んだこ…なる…場所も…分か…なる。ったっ…分かった…な?」
「(よく聞こえんが、爆弾…体内の爆弾は…吐き出しても…?)」
「つま…あた…の目をかれーに…いたルパン…ざい…ねっ!真っ赤なぁ〜♪バラはぁ〜♪…」
「(るぱん?何だそれは?外国人の名か?)」
ルパンのテーマソングに反応したのか、後ろの月代も歌い出した。
「(;´д`) あいつのぉ〜♪くちびるぅ〜♪やさしくぅ〜♪抱きしめて〜♪くれとぉ〜♪ね〜だる♪蝉丸たん!抱きしめてっ!」
月代は蝉丸の雄大な背中にタックルをかまし、そのままぎゅうっと、抱きしめた。
「月代!?よせ!御堂に見つかるっ!!」
時既に遅し。蝉丸はバランスを崩し、月代と共に…
ガサガサッ!バキバキバキィ!!ドカッ!!
御堂達の前へ転がり込んだ。
「お前は…!!」
くんずほぐれつの二人を見て当然驚く御堂…不思議と蝉丸の頬が赤くなる。
「ね、ねぇ、この人達…アンタの知り合い…なの?」
名も知らぬ少女はこちらを警戒している。目が合ったので蝉丸は会釈で返す。
「あぁ、知ってるぜ。もう…五十年以上も前からな」
何故か御堂の表情は『敵意』ではなく、『なつかしさ』があらわれていた。

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