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童話戦隊


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「ねえ、したぼく。あたしさっきからずっと考えてたことあるの。
聞いてくれる?」

蝉丸達と別れ、教会に向かう途中、詠美は御堂に話しかけた。

「うん、何を考えてた?」
「あんた、今頭の上に動物のっけてるでしょ」
「乗せたくて乗せてるわけじゃねえけどな」
「その光景なんかで見たことあると思ってたんだけど、今やっとわかったのよ。
あんたのその格好ブレーメンの音・・・・・・」

御堂は声を荒げ、詠美の言葉をさえぎった。

「最後まで言うんじゃねえ、俺もなんだかそんな気がしてたんだが、口に出す
と何か失っちまうような気がして言わなかったんだからよ」
「それにしてもおめえ、いつもいったい何考えて生きてんだ?」
「えっとね、・・・・・・」

詠美の言葉を右から左に聞き流しながら、御堂は思う。

(ブレーメンの音楽隊かよ。俺はロバの役ってわけか。そんな役俺は認めねえ。
俺の役はもっとかっこいい役のはずだぜ。そう桃太郎のような。だが桃太郎を
名乗るには猿が――いるじゃねえか、目の前に)

「……桃太郎だ」
「えっ、何?」
「俺様達はブレーメンの音楽隊じゃねえ、桃太郎だっていったんだよ」
「でも犬も鳥もいるけど、猿が――ってその可哀想な人間をみるかのような
哀れみの目はどういう意味?」
「さあな、どういう意味なんだろうな」
「むっかぁ〜〜〜!!したぼくのくせになまいき〜〜〜!!、なまいき〜〜〜!!」

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