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調査


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プルルルルルッ…ガチャッ
「はいこちら来栖川電工中央研究所プログラム支部…あ、源之助さんですか。
 ……はあ、…源一郎さんが、死んだかもしれない……?
 ちょっと待ってください…えーと、…今しがた、彼のいた施設が破壊されましたね。
 …殺されたかどうかは……ちょっと…こちらでは分からないですね」
モニターを眺めながら、キーボードを叩く。
カタカタカタ……
「ええ、ええ…まあ、そうですね。あそこには参加者は入れないようになってましたから。
 さらにそこに近づいたのは(女子005番)、天野美汐だけですしね…
 ――可能性としては一緒に行動していた長瀬祐介ですかね。
 あとは七瀬彰…は今は(男子019番)柏木耕一らといますね。
 長瀬祐介で確定でしょう。やはりあの祐介と彰、二人の生死確認が厳しいのは否めませんね。
 …えっ?他にもいるだろうって…?あと爆弾機能に気付いた誰か…ですか
 (女子011番)大庭詠美ならさっき電話した通りですよ?」
カタカタ…モニターに大きく女の顔写真が映し出される。
「……ええ、大庭詠美はずっと御堂といますよ。あの位置から考えてあの施設を破壊したのは
 彼女とは思えませんしね…えっ?他にもいる可能性…ですか?
 長瀬祐介以外には考えられませんがね――そんなことで言ってるわけじゃない?
 う〜ん…放っておいてもいい気はしますがね、調べてみます。
 ええ、方法はいくらかありますよ。
 死亡した時の爆弾情報をログで調べればまあ、不審な死に方なんてすぐ目星がつきますよ。
 あとは調べればいいだけの事です。
 ――ええ、まかせておいて下さいよ。
 で、見つけたらどうするおつもりで?…任せる?無責任だなぁ…
 ――私は動くわけにはいかんでしょう。この施設からそう離れられませんよ。
 まあ、とりあえず調べてはおきますわ。
 不審な点が見つかったらその場所へ誰かをよこせばいいんじゃないですか?」
カタカタカタ…モニターに死亡者達の通し番号が映し出される。

「……と、言われてもねぇ…父さんと源三郎さんは結果的に独断で動いちゃってますからねぇ…
 連絡とれませんよ。なにしろ生死確認さえできないんだから。
 向こうからコンタクト取ってくれないことには…
 ――はい?戦闘型HMは駄目ですよ。一応この施設の要ですから。
 なに、分かってるって…?………なんてこと言うんですか。
 一応私達の汗と涙の結晶ですよ。…まったく…」
溜息をつきながらキーボードを叩く。
002…004…次々とコンピューターに死亡者の死亡までの行動ログが高速で映し出されていく。
「…ええ、もう始めてますよ。
 ……分かってるなら邪魔しないで下さいよ…まったく……まあ、いいですけどね。
 何か分かったらまた連絡しますよ……嫌ですよ、それらをどうするかは御老が決めてください。
 そもそも手出ししないと決めたのはあなたじゃないですか…
 とりあえず大庭詠美に関しては私は通しですよ。
 祐介らがもう一人増えた…と思えばいいだけですから。
 私からはそれだけです…はい、では…」
ふうーーっ……
溜息を大きくついた。
「源之助さんもなかなか無茶な注文を出してくれるよまったく……」
一本、煙草を加えて、大きく息を吸った。
「とはいえ、こちらの目の届かないところで動く人間がいるのは好ましくはないんだけどね。
 …まあ、やれることだけはやっときますか」
004…006…再びコンピューターに向かいなおすと、キーボードを軽やかに叩きだした。


【長瀬源五郎 死亡者確認洗い流し調査開始】

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