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新たなる目的


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「お母さん、大丈夫?」
「大丈夫なわけあるかい!硫酸みたいな物をぶっかけられたんやで!」
「そ、そうだよね」
「とにかく腕をを洗わへんとな・・・」
現在、往人、晴子、観鈴の3人は、森を離れ、とにかく晴子の腕にかかった硫酸を洗い流そうと、水のある所を探していた。
幸いにもすぐに池が見つかり、近くに人の気配もなかったので、一行は晴子の治療に専念することにした。
晴子が水辺に腕を近付け、往人が水をかける。
バシャ!
「ぐう・・・メッチャ染みるで・・」
「我慢しろ、洗い流さないと更に酷くなるぞ」
こんな時、聖がいればな、と往人は晴子の腕の処置をしながら唐突に思った。
だが、聖はもういない。
佳乃も、美凪も、みちるも、もうこの世には居ないのだ。




晴子の腕に付いていた硫酸を洗い、観鈴の持っていたハンカチで傷口を縛った。
「よし、一応はこれで大丈夫だと思う。後でちゃんとした治療をしないとな」
「すまへんな、居候」
「気にするな。あの時判断を誤った俺にも責任がある。撃った時点ですぐに逃げればこうはならなかった」
「しかしあの女・・今度会ったらゆるさへん。絶対に殺してやるで」
「ダメだよ、お母さん・・・」
そう言ったのは他でもない.銃を突きつけられた観鈴本人だ。
「何言ってんのや。撃たれてたかもしれない本人が」
「だけど・・・あの人の目、凄く寂しそうだった。きっとあんな事したのも訳が・・」
「観鈴」
観鈴が言い終えるのよりも早く、往人がその言葉を遮った。
「どんな事情があろうとも俺はもう、あの女を信用は出来ない.多分晴子もそうだろう。だから――」
そこで往人は息を吸い、
「次にあの女に会ったときは、容赦なく撃つ。その時に、邪魔をするなよ。観鈴」
「うん・・・」
仕方が無くといった感じで観鈴は引き下がった。
「ならこの話はもうお終いだ。問題はこれからの行動だな・・」
何かいい考えはあるかと、往人は二人に聞いてみたが、帰ってきたのは何も、と言う答えだけだった。
「それなら・・」
と言って往人は言葉を続けた。
「俺は、仲間を探そうと思う。このゲームの管理者とやらと戦うにも、ここから逃るにしても、人数は多い方がいいからな。
 ただ、さっきのような目に遭うと言うことももちろん考えられる」
往人は一旦息を吐き、言葉を続ける。
「だから信用できる奴のみだ。タイミングよく近づいて、しっかりとこちらの考えを話せばうまくいくはずだ。
 いろいろ考えたが、現状ではこれが一番ベストな考えだと思う。二人とも、いいか?」
「そうやな、さっきみたいな目に遭うのはゴメンやけどこの先ウチらだけじゃどうしようもないもんな。賛成や」
「私も・・往人さんがそういうなら間違いないと思う。私も賛成する」
「分かった。ならすぐに動こう。こうしている間にもまた誰か死んでいるかもしれない」
そうして、動く準備をしている時に、往人は自分の銃にもう弾が入っていないことを思い出した。
(バッグに戻しておくか・・・ん、待てよ・・)
そう言えば、自分はあの時会った――確か氷上シュンといっていた男のバッグに何が入っているか確かめただろうか?
(そういえばずいぶんと重かったな、あのバッグ)
今まで確かめてなかった事に、自分の迂闊さを悔いながら往人はシュンのバッグを開けた。
「本当に迂闊だったな・・・」
バッグに入っていた大きなものの正体はかなりの大きな銃(ベネリM3ショットガン)だった。
「なんや・・そんなもん持ってたんかいな」
自分の銃に弾を込めていた晴子が驚きの目をこちらに向けていた。
「いや・・今分かった。開ける気もなかったんでな。やけに重かったので気にはなってたんだが・・」
「ちゃんとみとけや、アホ」
「気をつける」
そういいながら往人はベネリM3に目をやった。
(氷上とかいったな・・この銃、使わせてもらうぜ・・)  



「よし、行くぞ」
「ええで」
「うん」
そうして三人はまた動き出した。
新たなる目的を持ち。


【国崎往人 神尾観鈴 神尾晴子 仲間集めの移動開始】
【往人 ベネリM3装備(デザート・イーグルはバッグの中)】

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