逃亡者


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嘘だ!嘘だ!嘘だ!
みんな生きてる!そうに決まってる!

俺はただひたすら走った。
後ろから聞こえてくる北川の声が遠くなっていく。

周りの景色が無くなっていく
聞こえるのは自分の息と足音
感じるのは手に持った銃の重み
頭の中はぐちゃぐちゃで
まともなことは何一つ考えられない
浮かび上がってくるイメージ
−−口から血を流す真琴−−
−−血に塗れたナイフを持った名雪−−

違う!違う!違う!
認められない!認めるわけにはいかない!認められるわけがない!

だから俺は走る。
余計なことを考えないために。

不意に視界が戻った。
気がつけば地面に倒れ込んでいた。
体を動かそうとしても指一本動かない。
俺はゆっくりと目を閉じた。
次に目を覚ましたときにいつもの目覚ましの声が聞こえてくることを願って。


「結花〜、この人まだ生きてるよ!」

【相沢祐一 気絶】
【江藤結花 来栖川芹香 スフィー 相沢祐一を発見】

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