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弔い


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「アンタとはいい加減決着つけなくちゃって思ってたのよ!」
「からかったのは謝るから真剣もって追いかけてくるのはやめて!」

女の子というのは全くもって不思議な生き物です。こんな島に居ても笑顔でじゃれ合えるのですから。
やはり今の私ではあんなに元気に笑うことはできません。この胸の傷がもう少し癒えるまでは。
彼女達の太陽のような笑顔を見てると傷が少しづつ癒えていく気さえしてきます。

太陽のような笑顔……レミィ……

……全然全く癒えてません。むしろ彼女達の笑顔は俺の傷をさらにえぐってきます。
このままこの思考を続けては立ち直れなくなってしまうのではないでしょうか。

とりあえず横でじゃれ合ってる二人は無視して現状整理でもしますかな。
ともかくCDの回収が第一優先だな。
回収のためには胸くそ悪いけど参加者の死体を見つけたら漁らなければならないだろうな。
それに荷物が多すぎるな……お二人さんが何か欲しい物があれば分けてあげることにしよう。
後はマザコンの場所だな……二人の話だと重要施設らしい場所があったらしいから後で覗いて見るか。
マザコン……何か嫌な響きだな。まるで誰かが俺のことを笑っているみたいだ。
はは、何言ってるんだろう。誰かがお空の上から見張ってたりでもするのかな。

突っ込みが無いと寂しいよ……いつもなら横から口に出してるわよって突っ込み入るのに。
そういえば二人の声が聞こえないな、何かあったか見てくるかな。



そこには見覚えのある顔があった。そう言っても直接会ったわけじゃないけどな。
結花に見せてもらった参加者名簿に載っていたスフィー達の大事な人、宮田健太郎。
もう一人は長岡だったかな長森だったかな、そんな感じの名前の女の子だ。
雨と風にさらされて見るも無残なことになっていた。

「気分悪いわね。」
「久しぶりに日常の気分を味わえたって言うのに、まったく……。」
俺は二人が話しているのを無視して穴を掘り始めた。
「……。」 二人は黙って俺を見ていたがしばらくすると一緒になって穴を掘り出した。

穴を掘って二人を穴の中に入れ、土をかぶせようとした時俺は変な丸い装置に気がついた。
「何だ、このドラ○ンレーダーモドキは。」
俺は何気なしにスイッチを押した。
すると機械のほぼ中央に3つの点がそして画面の端ぎりぎりのところに2つの点が映った。
「レーダーか……ありがたく使わせてもらうぜ。
 スフィーには俺が一言伝えておくから安心して眠れよ。」

この島は悲しみに満ちている。何時かこの島も解放されて晴れる時は来るのだろうか。
島の様子を象徴するような雨雲は今だ晴れる気配はない。


【北川 志保ちゃんレーダー入手】

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