それぞれの目的へ
「本当に別々に行動するの?」
あの後スフィーちゃんと芹香さんは別々に行動すると言い出しました。
「私の方はこの人にどうしても用があるからね。」
「何の用かは知らないが、とりあえず歩きながら話してくれ。俺は今すぐ出発したいんだ。」
「それは私も同感、じっとしてるなんて性に会わないわ。まずはどっちを探す気?」
「最初は観鈴、その後に晴子だ。」
「じゃあね。二人見つけたら合流するから。」
そう言うとさっさと二人は出発していった。
「俺は今から診療所に向うよ。その後はCDによるな。」
「私はお墓参りして、CDの中身見たら往人さんが見た夢が気になるから西に行くと思う。」
「何でCDに興味持ってるんだ?信じてなかったのに。」
「機会があれば話すわ、さっさと出発しましょう。 また合いましょうね。」
「ちょっと待てって、じゃあまた診療所で会おう。」
こっちもやけにあっさり出発していった。腰を引き気味の北川が少し情けない。
そしてまた晴香と二人っきりになってしまった。
「じゃあ私達も出発しますか。」
「今度こそ寄り道せずに潜水艦を見つけましょうね。」
彼らはそれぞれ目的のため分かれた。
大切な人を捜すため、脱出の鍵をCDにかけ、自分の勘を確めるため、亡き人の言葉を信じて。
彼らがまた再会することができるかどうかは分からない。
ただこの島の象徴たる雨は止み、雲は晴れたことだけは確かであった。
【往人 人物探知機入手】
【七瀬 志保ちゃんレーダー入手】
【往人・芹香 観鈴を探しに出発】
【北川・スフィー 墓参りをした後診療所へ】
【七瀬・晴香 潜水艦探索続行】
【芹香 スフィーより参加者名簿を譲ってもらう。】
【芹香の武器は次の書き手次第です】