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そしてここから始まるストーリー


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「ん?ここはどこだ?」

気がつくと俺は草原にいた。
おかしいな?いつの間にこんなところに来たんだ?
何か記憶が曖昧だ。
落ち着いて思い出してみよう。
確かあのあゆとか言うガキが作った碁石(本人曰くクッキーらしい)を食べたところまでは
覚えて居るんだが………。

バッサ、バッサ。
その音で空を見上げるとそこにはそらがいた。
「おう、鳥。ここがどこだか分かるか?確か俺たちゃ建物の中に居たはずだよな?」
「ええ」
「それが何でこんなところにいるんだ?」
「私にも詳しいことは分かりませんが、私が人間から話に聞かされた【死後の世界】という所かもしれんませんね」
「何?!じゃあ俺達死んじまったってのか?!」
「可能性はあります。あの碁石のような物に毒物が付着していたのかもしれませんね」
「クソッ!こんなことで死んじまうとは情けねぇ!これじゃポテトの野郎に笑われちまうぜ!」

「全くだな。情けない」
後ろから声をかけられた俺は驚きのあまり声も出なかった。
それはこの世に存在するはずのないヤツの声だった。
「ほう。あなたがここに居ると言うことは、やはりここは死後の世界というやつのようですね」
「ああ。ま、正確に言えばその入り口だけどな。それにしても………情けないな、ピロ」
「何だと!」
「フン。情けないヤツを情けないと言って何が悪い。それでも俺が生涯唯一認めたライバルか、貴様は」
「この野郎、言わせておけばいい気になりやがって!丁度いい!ここで決着つけさせてもらうぜ!」
「断る」
「おい!逃げる気か!」
「今の貴様と勝負する気は無い。第一貴様らにはまだやるべきことがあるはずだろう?」
「ポテト!お前、何さっきから訳の分からねぇこと言ってやがる!」
「落ち着きたまえ、ピロ君。ポテト君、我々はすでに死んでしまった身だと思うのだが?」
「ああ、そのことだがな。お前らはいわゆる仮死状態ってやつになってるだけだな」
「何?!じゃあ俺達まだ死んでないのか?!」
「ま、そういうこった」
「そう言うことか………。ん?そう言えば、ポテト。お前さっき変なこと言ってたな。やることがまだあるとか何とか。ありゃどういう意味だ?」
「どういう意味も何も言葉通りだ。お前、そんなことも分からないのか?やっぱり馬鹿だな」
「テメェ!」
「いいか?お前らは俺と違ってまだ生きてるんだ。この俺が命張ってあの人間どもを守ったんだ。お前もそのくらいの根性見せてこい、ピロ!」
「………」
「貴様との決着はその後でゆっくりつけてやるよ。まぁ、俺が勝つに決まってるがな」
「ポテト!その言葉後悔するなよ!今度会うときにはきっちりぶちのめしてやるからな!」
「ああ、せいぜい楽しみにさせてもらおうか」

突然周りの世界がぼやけてきた。辺り一面に霧がかかったみたいでポテトの姿もはっきり見えなくなった。
「何だ?!」
「どうやら時間のようだな。あ、そうそう。もう一つ頼みがある」
「………彼女のことですね?」
「ああ。さすがだな、鳥。話が早い。あいつのこともよろしく頼むぜ」
「ケッ。相変わらずお人好しなヤツだな、お前は。死んだ後まで面倒かけやがって。まぁ、このピロ様に任せときな」
「ああ、頼んだぜ、相棒」
その言葉を最後に俺の意識は光の中へと消えていった。

『………ん?』
『やぁ、ピロ君。気がついたみたいですね。どうやら元の世界に戻れたようですよ』
『ああ、どうやらそうみたいだな』
そこは気を失う前と同じ景色だった。あっちの方では人間どもがわめいてやがる。
全くうるせえやつらだ。
『………何やってるの?あなた達。こんなところに倒れ込んで』
『あぁ、それは色々と訳が−−って何でお前がここに居るんだ?!』
『やぁ、新入り君。どうやら私達の後を追ってきたようですね』
『………』
『どうやらその様子だとポテト君が死んだこともご存じのようですね』
『………来る途中で、見つけた』
『そうか………』
『………だから言ったのに。仲間なんて薄っぺらいって』
『おい!何て事言いやがる!』
俺は思わず叫んだ。
『お前にあいつの何が分かる!あいつはあいつが仲間と認めた女をかばって死んだんだ!それを否定することは許さねぇ!』
『………』
『まぁまぁ、ポテト君。落ち着いて』
『これが落ち着いてられるか!』
『彼女もそのことは分かってるはずですよ。でなければ私達を追ってここまで来たりはしないでしょうから』
『………』
『新入り君。何が君をそんな風にしてしまったのかは私には分からない。でもいい加減自分の殻にこもるのはやめたらどうです?』
『………でも、きっとみんな私の側からいなくなる。現にあの人も居なくなったじゃない』

『確かに彼、ポテト君は死んでしまいました。でも彼はあなたのことをとても心配していましたよ』
『………え?』
『ああ、俺達はあいつにお前の事を頼まれたんだよ』
『………どういうこと?』
『どういうことも何もそのまんまの意味さ。ま、そういうわけだからさ、お前が嫌がっても無駄だぜ』
『悪いですけどそういうことです、新入り君。野良犬にでもかまれたと思って諦めて下さいな』
『お!上手いこというな!確かにそうだ!犬に頼まれたからな!ハハハ!』
『別にそう言う意味で言った訳では無いのですけどね。まぁいいでしょう』
『………』
『ん?どうした?新入り?』
『………ぽち』
『ん?』
『私の名前。そんな変な呼び方しないでくれる』
『ああ、んじゃ改めてよろしくな、ぽち』
『………イヤ。誰があなたなんかとよろしくするもんですか』
『ああ!そりゃどういう意味だ!』
『どういう意味も何も言葉通りの意味よ』
『テメェ!』
 
『フッ。どうやら彼女も吹っ切れたみたいですね。これで君の頼みは叶えましたよ、ポテト君』


(なあ、あの動物達何騒いでるんだ?)
(知らないわよ!そんなこと!)
「そこの二人!真面目に聞きなさい!」
「「はいっ!」」
 
【ぽち ピロ・そらと合流】

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