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ななせとはるかのぼうけん


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 「あ〜、疲れた〜」

 私達はようやくその建物に到着した。
 外見上は灯台のような建物。
 でも、ここに私達が探しているものがあるに違いないと私は確信していた。

 そう、言うなればこれは乙女の勘ってヤツね。

 「何、バカ言ってるのよ」

 晴香は心底呆れた、といった顔つきで私のことを見ていた。

 「ア、アハハ、気にしない気にしない」

 どうやら、口に出ていたらしい。これじゃまるで折原みたいだわ。
 私は笑ってごまかした。

 「さてと、ふざけるのはここまでにしておきましょう。敵側の施設なんだから何が起こるか分からないわよ」

 晴香の顔つきが一瞬にして緊張感を持ったものに変わった。その手には既にワルサーが握られている。

 「そうね」

 私も刀を鞘から抜いた。

 「それじゃ、行きましょうか」
 「ええ」
 
 私達は慎重に建物の中へと入っていった。



 「………人の気配は無いみたいね」
 「そうね、でも油断は禁物よ」

 晴香も私も神経を集中させながら建物内を一通り見てみた。

 「ふぅ、どうやら大丈夫みたいね」
 「そうね」

 私達は緊張を解いた。念のため武器は持ったままだけど。

 「でも、一通りみた感じじゃどこにも潜水艦がある場所に行く通路は無いみたいだったわね」
 「きっと、どこかに隠してあるのよ。と言うわけで探してみましょう!」
 「ちょっと、七瀬。何そんなに張り切ってるのよ」
 「あら、何かこういうのってワクワクしてこない?RPGの主人公になったみたいで」
 「何か子供みたいね。まぁ、いいけど。それでどこから探すの?」
 「そうね、さっき海岸で見た感じだと潜水艦があるなら多分地下ね。だからまず床を調べてみましょう」
 「それじゃさっさと始めましょう」

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        はるかとるみはゆかをしらべてみた
  
          なにもみつからなかった
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 「何も見つからないわね」
 「そうね、ちょっと休憩しましょうか。ずっと四つん這いだったから腰が………」
 「腰にくるなんてもう年ね、七瀬」

 私は無言で刀の切っ先を晴香に向けた。

 「ち、ちょっと!それ毒が塗ってあるんだからむやみに人に向けないでって言ってるでしょ!」
 「だったらさっきの言葉を訂正しなさい!腰は単に昔痛めただけよ!」
 「わ、分かったから!」
 「全く、乙女である私に対してあんまり失礼なこと言わないでよ」
 「そのすぐ手が出るところ直さない限り乙女とは言えないわよ、あんた」
 「うぐっ」

 私は何も言い返せなかった。
 私が床にへばっていると晴香は部屋の隅にあった本棚のところで本を手にしていた。

 「あら?あんた本なんか読むの?」
 「別に。ただ手に取っただけ………」

 晴香の言葉が不自然に途切れた。

 「どうしたの?晴香」
 「七瀬、ちょっと来て」
 「何よ」
 「ねえ、七瀬。これ何だと思う?」

 晴香が指さしていた本棚の奥を見てみると奇妙な出っ張りがあった。

 「さあ?何かしらね。何かボタンみたいにも見えるけど」
 「そうね。私もそう思ってるのよ。押してみる?」

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      るみたちはきみょうなでっぱりをはっけんした

             おしますか?
       
           → はい
             いいえ
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「そうね、こういう怪しい物は取りあえず押してみるのがRPGの基本よね」
 「RPGなら何かの罠ってこともあるかもしれないわよ」
 「う〜ん、でももう遅いわよ。もう押しちゃったもの」
 「でもこれで隠し通路でも出てきたら本当にRPGみたいね」

 晴香がその言葉を言い終わるのとほぼ同時に本棚が右に動いた。
 その後ろには下へと続く階段があった。

 「………」
 「………」

 私も晴香も驚きのあまりしばらくの間一言も発することも出来なかった。

 「と、取りあえず見つかったんだから行こうか、七瀬」
 「そ、そうね」

 私達は武器をもう一度構えると階段を下りていった。

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       ここまでのぼうけんをほぞんしますか?
 
           → はい
             いいえ
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 【七瀬 晴香  地下ドックへと続く階段を発見】

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