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女と女の子


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「ねえ、郁未さん少し休もう?」
観鈴はもう泣きそうな顔でそんなことを言ってきた。
本当に必死、といった感じ。
だから私はしょうがなく
「…五分だけよ」
とため息まじりに言った。

腰を下ろしてからも私はどうしてこの子に癒されていると感じてしまうのか、このことをずっと考えていた。
やっぱり家庭環境が原因だろうか?
観鈴の母親は見たところ若かったけど、本当に娘のことを大事に思っていた。
そして、観鈴も母親のことを大事に思ってる。
何かが私とは違う、幼い子供を残して宗教団体へ蒸発した母を持つ私とは。

なんか、二人が、うらやましい。
ちょっと、困らせて、やりたくなった。
だから、いじわるな質問をしてみた。
「ねえ、観鈴って処女?」

観鈴は私と同じ17歳だけど、もう男の人とベットに入ることを日常としている私と違い、
まだキスもしたこともないらしい。
だから、そのベットの中の話までしてしまうと、顔を真っ赤にして壊れたように、
「が、がお…」
とわけのわからない言葉を言って俯いてしまった。
それに加えて性の知識も無茶苦茶だった。
女性器を観音様とか言ったのは驚いた、聞けば母親にそう教えてもらったという。
おかげで私は一から性教育を教えねばならなかった、それに加えて少々ベットの中のテクニックも。

「…は、初めての時ってどうだったの?」
観鈴は顔を真っ赤にしながら聞いた。
「忘れたわ」
「…ど、どして?」
「だって今の私にとってはどうでもいいことだもの、覚えてるのは名前だけ、それだけのことよ」
何故か涙がこぼれた、痛みを感じないはずなのに。
けど、それはその時のことを思い出してではない。
――そう、今の彼氏、アイツのための涙。

「大丈夫、生きてるよ。
あなたとわたしの好きな人は」
気がつくと、観鈴はそう言いながらハンカチを私に差し出していた。
自分もつらいだろうにそれを押し隠しながら。
どうやら観鈴は私より少し大人らしい、まったく処女のくせに。

呪詛も姫君も家庭環境も何も関係ない。
私はこの子自身が好きで、だから癒されている。

「あなたの彼氏は幸せね。」
私がそういうと観鈴は無邪気な笑顔で、
「うん、わたしが男の人なら郁未さんのこと好きだよ」
今度は私が赤くなる番だった。

しかしすぐに状況は変わった。
元、パンツ無しスカート男。
現、包帯男を私が見つけてしまったからだ。


【郁未 耕一を発見】
【郁未が耕一をどうするかは次の書き手さんにおまかせします】

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