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確信、そして…


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スフィーの体の中を冷気が駆けめぐる。
そして、一つの影と一つの輝きは次第にその距離を狭めつつあった。

しかし、それは完全に重なる事はなかった。
「…邪魔者が来ておる」
相変わらず冷静な声が響く。
「お主も運のある奴よ」
スフィーは微動だにできない。
「その運の尽きるまで、せいぜい踊っておればよい。我が掌の中で」
捨て台詞を残して、その輝きはゆっくりと消えていく。
そして、その場には何も出来ずに立ちつくしたままのスフィーだけが取り残された。

やがてその地に新たな二つの影が現れるまで、時間はかからなかった。

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道の両脇に立ち並ぶ巨木。
そして道の上には数え切れないほどの死体。
その死体の群れに時折足を取られながらも、あゆはなお必死に足を進めている。
後ろを歩く千鶴共々、息はすでに上がっていた。
「あゆちゃん、一体どこまで行けばいいの?」
「よくわからない、けど…、すぐ近くのような気がするよ」

実は、千鶴も感じ始めていた。
背筋に感じるうっすらとした冷気を。
この先には"何か"がある。
それがあゆを急がせる理由なのか、はっきりとは解らないけれども。

二人が山道に分け入ってから何時間経っただろうか。
延々と続く道の向こうに何かを見つけたその時、
「あっ!」
図らずも、二人同時に声を上げた。

二人が見たものは、死体の中でただ一人立ちつくす少女。
ピンク色の髪が、周囲の景色とのアンバランスさを一段と際立たせている。
その少女へあゆが歩み寄ろうとした時、少女もまた地面に倒れ込んでしまった。

「…うぐぅ、だいじょうぶ?」
「…だめ…ここ…危ないから…逃げて…」
少女は、とぎれとぎれに話すことしかできないようだった。

【あゆ・千鶴、スフィーを発見】
【神奈は姿を消した】

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