×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

崩れるものと始まるもの


[Return Index]

 ピピピピピピ!
 往人のすぐ側に投げ込まれた爆弾がけたたましく電子音を鳴らす。
 無機質に、だがそれは確実に、死神の鎌となって晴子達を消し去ろうとしていた。
「でえええええい!」
 晴子がその電子音をだす物――爆弾を躊躇いもせずに拾い、先程の銃撃戦で割れた窓に放り投げ身を伏せた。
 即座に投げる――その行動が晴子達にとって幸いした。
 後数秒でも時間に遅れがあったのならば。その爆発は確実にそこにいた人間をすべて葬り去っていただろう。
 爆弾が外に投げられた直後、
 ズガ――――――――――ン!!
 この島で二度目の体内爆弾の爆発が、あたりに響く。
 バリン!バリン!バリン!バリン!
 衝撃で窓ガラスが敗れ、建物が更なる崩壊を始める。
「うっ・・まあギリギリセーフってやつかい・・・」
 頭を振りながらゆっくりと晴子が身を起こす。
「観鈴――!大丈夫か?」
「う、うん・・・なんとか・・」
「ふう・・居候は・・、大丈夫みたいやな」
「ああ・・なんとかな・・・」
「ゆ・・・往人さん!」
「居候!気が付いたんかい!」
 突然の往人の声に、二人が驚きの声を上げる。
「あれだけ大きな音がすれば気が付くさ。二人とも・・無事だったんだな・・・」
 ゆっくりと上体を起こした往人が安堵の表情を二人に見せる。
「ウチらはなんとか無事や。居候の方はあんまり無事やなかったみたいやな」
「ほっといてくれ・・」
 ガン!ガラン!ゴン!
「アカン!もう崩れるで、はよ逃げんと!」
 そう言いながら晴子が往人の体を持ち上げるのを支え、観鈴が散らばっていた武器を往人に渡した。
「手当てはとりあえず出てからや」
「すまない・・・がこっちの方は今何とかしないとな・・」
 と、言いながら往き人は自分の外れた方の肩に手をやり、思いっきり力を込める。
 ゴリッ!
「ぐああああああっ!・・・・」
「往人さん!」
「居候!」
 二人が声を上げる。当然であろう。あまりにも無理やりな治し方だ。
「だ、大丈夫だ・・・それより行くぞ。この様子なら後何分も持たないだろう・・」



「・・・・・・・!」
 ホールの外では予想外の状況にフランクが眉をしかめていた。
 あの爆弾であわよくば当初の目的であった少年をも巻き込もうとも思っていたのに、爆弾をまさか投げ返してくるとは思わなかったのだ。
フランクの顔は険しくなる一方だ。
なぜなら、これで自分からの攻撃は手詰まりなのだから。
 一応ホールに突入して闘うという手もあるにはあるのだが、炎が燃え盛り、今にも崩れそうなあの場所に突っ込むのはどう見ても得策ではない。
「・・・・・・・・・」 
フランクは顎に手をやりどうしたものかと考え込む。
が、時は彼に味方をしない。
立ちすくむフランクに、更なる予想外の出来事が降りかかった。



ズゴオ――――――ン!
 すさまじい音を立てて、建物が崩れる。その何秒か前に往人達は脱出していた。
「あ、危なかったね・・・」
観鈴がペたりと地面に座り込む。
「ったく!ゆるさへんで!あの髭親父!」
「その件に関してはおまえが先に撃ったんだろう?だからあのおおっさんが銃を撃つのはいいとして俺がいると知ってる場所に爆弾を投げ込むのは納得いかないな」
「それがあの髭親父の正体なんやろ、裏切られたんたんや。居候は」
「さあな!どちらにしろ、あいつに会えばはっきりするだろう!行くぞ!」
 その言葉と共に往人は観鈴の体を立たせ、北川達のいる方角に3人は駆け出した。


【国崎往人 神尾観鈴 神尾晴子 北川潤と来栖川芹香のいる場所に移動開始】
【建物は完全に崩壊】
【三人は脱出中に自分達の行動を話し合っています(ただし)晴子は人を殺そうと思ったことは2人に伏せています】
【三人の持ち物 往人 アサルトライフル (M4カービン) ベレッタM92F 人物探知機
          観鈴 アサルトライフル (G3A3アサルトライフル)
          晴子 シグ・ザウェルショート9mm 包丁 伸縮式特殊警棒 】

[←Before Page] [Next Page→]